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ホーキせよ!

あの3・11からちょうど500日。改めてその月日を振り返ってみる。するとふたつの一見矛盾した思いが、自分のうちに同居しているのがわかる。ひとつは、3・11以後の、ぼくをとり巻く世界の「変わりよう」、もうひとつは自分をとり巻く世界の「変わらなさ」についての感慨だ。「変わりよう」と「変わらなさ」が縞模様のようになっている。「変わらなさ」には呆れるばかりだ。しかし守るべき巨大な既得権益をもつ政官財の権力者たちの「変わらなさ」はまだわかりやすい。問題はぼくたち自身の内に居座っているかもしれない「変わらなさ」であり、「変わりたい」自分と「変われない」自分とがつくり出す内なる縞模様だ。(略)

3・11の直後に、ぼくたちは思ったものだ。これは大転換の時だ、と。「プレ3・11」というひとつの時代が終わり、「ポスト3・11」というもうひとつの時代が始まったのだ、と。巷にあふれる「復興」と言う言葉が、ぼくたちには、新しい時代の到来を認めたくない旧時代人たちの合言葉のように聞こえたものだ。それから1年余、確かに以前よりはるかに多くの人々が「変化」を口にしてきた。しかし、その「変化」のどれだけが、単なる量的変化を超えた、質的な転換を意味していただろうか。(序 辻信一「大転換の時」より)

松本哉、高坂勝、藤村靖之、田中優子、向谷地生良、アンニャ・ライト、スラック・シワラック、 アンドレイ・ラム、ファン・デグォン

Part3: ドキュメント ポスト3・11小野寺 雅之+ ナマケモノ有志、見上 喜美江+ 進、藤岡 亜美、動くナマケモノたち

【あとがき】
本書は、3・11以降、国内外のエコロジストたちから発信されたメッセージ(Part1)、あたらしい文化を創造していくための対話(Part2)、環境=文化NGO ナマケモノ倶楽部の会員たちがつづった3・11以降の生きざま(Part3)で構成されている。 ポスト3・11時代が、好むと好まざると
に関わらず、すでにはじまっているという認識に立ち、それにどう向き合うかを記したドキュメントであり、これまでの経済優先の社会にかわるいのちや生態系のつながりを大事にする社会のつくり方への知恵がつまった1冊である。

著 者:辻 信一、ナマケモノ倶楽部
単行本:288ページ
出版社:ゆっくり堂

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